歯車刻-kizami-

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  '恋ってなんだろな' '愛ってなんだろな' '最近恋愛してないや‥' "恋ってなんだろ" "愛ってなんだろ" "最近恋愛してねーな‥" "'あんな気持ち   どこかに行っちゃった‥'" そんな二人が出逢った時 歯車は廻りだす 否、 一時の休息もまた 次の胸の高鳴りの為 必要な事だったのかもしれない 歯車が噛み合った時 そんな些細な事はもう 関係なくて ただただ自らの心の揺らぎに 身を任せるだけで良いのだ さあ、 止まっていた時が 動き出す。 その時までに貴女は。 この時までに貴方は。 何をしていますか。 何をしなければ ならないですか。 噛み合った歯車が 錆びて止まらない為に。 揺るんで外れて しまわない為に。 常の中のたった一時の事 たったそれだけ? 常の中のたった一時の事 だけどこの一時は 一時の中では常の事 全部の一部か 一部の全部か。 取り様はお好みで けれど 待ってばかりじゃ 何も変わらない。 歯車は 止まったまま。 この歯車を動かせるのは '貴女'や"貴方"だけ。 そうそう。 この歯車には 名前がありまして。 決まっている訳ではありません ですが人はこう呼びます。 『運命』と‥‥      
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