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河本はその様子を目で追いながら、頭を掻く。
「なんかうるさそうな奴がいるなぁ……まあ、関わらないのが一番か……と、そうだそうだ、俺も確認しなきゃ」
もうすぐチャイムが鳴るのか、辺りの生徒はほとんど移動をはじめている。
河本は必死に自分の名前を探した。
そして。
「あった! 二年三組!」
と叫んだ同時、チャイムが校内に響いた。
「おっと、ジャストタイミング! 急ぐか……!」
河本は生徒玄関に向かって走る。
さて、肝心の職員室はどこだろうか。
――――
「ったく~朝から気分悪いよ、とーさんのせいで」
「そういうのは、本人の前で言うもんじゃないぞ」
萌は、まだネチネチと話題を引っ張る二人に近寄った。
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