I序章O

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ここら辺は昼のうちに歩き回ったから、なんとなく道は分かる。 近くにコンビニにもあり、少し便利なところに来れたと実感した。 が、中学校は歩いて20分くらいと、毎朝通うにはちょっとめんどくさいというデメリットもある。 明日から学校。 いきなり二年生の転校生とは、かなり珍しいと自分でも思った。 友達出来るかな~なんて気楽な事を考えていた先。 「……ん?」 誰かが目の前から走ってきた。 高校生ぐらいだろうか。 ガラの悪そうな人相の二人が、必死の形相で走って河本の横を通り過ぎていく。 「……なんだあれ」 振り向いて走る姿を追ってみていると、突然河本の向かっていた先で悲鳴が上がる。 「お、なんか事件か?」 興味半分で、急いで悲鳴の上がった場所へ向かう。
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