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地球は回っている。そんなことは今現在衆知の事実だ。
しかし昔はそうではなかった。五百年近く前は、そんなわけがあるかと全否定されたらしい。
まったくもって馬鹿げた話だ。人の話は聞くものだと教わらなかったのだろうか。周りの人間がもっと利口であったなら、この説の判明も早かっただろう。
地球は回っている。僕には理由なんかわからない。ただ、回っているという事実は知っている。それは常識のことなのだから。
昔の生活とは不便であったに違いない。車はない。電車もない。飛行機なんて勿論ない。その上荒れ放題に荒れた悪路とくる。これで旅行しようなどという気になる奴はイカれている。
衛生面もそうだ。トイレや洗濯は川でしていたらしい。あり得ない。相対する物を同一の場所で行う意味がわからない。
それ以前に、川で洗濯をするということ自体理解し難い。綺麗になるどころか、逆に汚れそうだ。
風呂の無い時代もあった。全く風呂に入らない生活など想像したくもないが。その当時の人間の感性はおかしいと思う。今なら、正気の人間がやる行為ではない。
交信という点でも昔は不便だ。電話はない。それでどうやって連絡を取っていたのだろうか。有事の際、呼び出しをしたい時、手詰まりだった筈だ。
ポケベルというのが一昔前に流行った。革新的だと、若者は皆持っていたという。
革新的? 今考えるとそんなことはない。電話を介さなくてはならないし、文字制限もあった。どこが革新的なのか僕にはわからない。
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