あなたへの 招待状

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ココはゆっくり扉を開けると、中は様々なお菓子が並んだショーケースに古びたレジスター、窓際に丸テーブルに椅子が2脚があるだけで、人の気配がまるでありませんでした。 白猫がイスにピョコンと座ったので、ココも向かいの椅子に座りました。 窓から見える満天の星々を見つめていると、いつの間にかテーブルには甘いホットミルクとクッキーがセットされていました。 店内を見回してみても、やっぱり誰もいません。 ココは不思議に思いながらも、ミルクを飲み、クッキーをかじりました。 ココがクッキーを食べている間、白猫はただジッと座っていました。 カップもクッキーが入っていたバスケットも空になり、ココは椅子から立ち上がり、ショーケースへと視線を移し中の可愛く美味しそうなお菓子を覗きに行きました。 ショートケーキにチョコ、プリンにマカロン。 カラフルでどれも一口サイズのお菓子を時が経つのも忘れるぐらい見ていると、ショーケースの上にリボンで結ばれたレースペーパーの包み紙がまたもや気づかない内に置かれていました。 その横には手紙が…。 手紙には ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽§ § 当店のお菓子は § § お口に召しまし § § たか?     § § こちらをお土産 § § にどうぞ。   § § お帰りの際には § § 白猫がお送り致 § § します。    § §   フルート菓子工房§ ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
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