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「紅茶淹れたよーお母さん」
「お母さん?」
「……メイド長ぉー」
「宜しい、ではお嬢様の所へ」
「……嫌だーお母さんの能力でいけば良いじゃないのー」
「我が儘言いなさんな。私の身体では、もう無闇矢鱈とこの能力も扱えないわ」
「むぅー」
「かと言ってまだ若い貴女も無闇矢鱈と能力は使わないこと」
「分かってるわよ、トイレに間に合わない時以外使ってないよー」
「…………」
「…………」
「早くお嬢様の所へ」
「あいよー」
「あの子は一体誰に似たんでしょうか……」
「さぁねぇー」
「能力使うな」
「ごめんなさい」
「全く、でもまぁお嬢様の為に使ったわけだし許してあげる」
「……お母さんもずっとお嬢様の為だけにその能力を使ってきたの?」
「ええ、だからこんなにボロボロな身体で、もう満足にお嬢様の御側にもいられないけれど悔いはないわ」
「凄いね、私ならお嬢様にてめぇの所為だこの野郎ーッ!て殴り倒すけど」
「お嬢様逃げてー」
「冗談です」
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