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「妹様妹様ー」
「ん?なにかしら」
「妹様はお嬢様より姿が少し大人っぽいですねーなんでですか?」
「この髪に似合うのがこの位の年頃の女の子だと思ってるから、かな?」
「へぇー、確かに妹様の髪は腰くらいまであって長いですからね。てっきりお嬢様と同じくらいの身長だったら髪を踏むから変化しているのかと思いましたよ」
「……お姉様があの巫女がいた時の姿を変えないように、私もある人間が印象的だったから、姿を似せようとしているの」
「巫女?人間?」
「あら?お姉様から何一つ聞いていないの?相変わらず自分の弱みは隠しているのね、矮小な奴」
「話すと思い出が一緒に出て行くように感じて話さないだけではないのでしょうか?」
「あいつがそんなロマンチストに見える?お姉様は妹を約490年以上閉じ込めてたサイコ野郎よ?」
「まぁまぁ……それ以上汚い口を吐くとお口を縫いますわよ?」
「……貴女は咲夜より野蛮で、あの巫女のように浮いて、あの普通の魔法使いのように男勝りな乙女よね……見てて懐かしいわ、涙が出そうな位に」
「本当に泣かないでくださいね。流水で頬を溶かしたり再生したりグロテスクなんですから」
「……分かっているわよ…………紅茶頂戴!」
「はい、今すぐに」
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