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「ここが今日から俺が住む町かぁ。結構都会みたいだけど馴染めるかな…」
俺は棗 神弥。この春からここ、神栄町にある神栄高校に通うことになった新高校1年生だ。
今までは田舎で家族と暮らしてたんだが高校へ進学することをきっかけに1人暮らしをすることになった。
家族と言っても本当の家族じゃない。
両親は俺が小さい頃に事故で亡くなったらしく、それからは親戚夫婦に育てられた。
流石に高校生にもなってくると邪魔らしく、かなり強引に神栄高校を受けさせられ、1人暮らしをするように言われた。
本人達はバレてないつもりみたいだが流石にそれくらいはわかる。
まぁ自分でも俺が変な奴だってのはわかってるから、仕方ないと言えば仕方ないんだが…
何故俺が変かと言うと、この国ではあまり黒が好かれない傾向にある。神様を信仰しているため、白が一番好まれているからだ。
そのため、生まれた子どもの髪を親が好き勝手に染め、黒じゃない色にしてしまう。
おかげ町には金髪やら銀髪やら色んな髪の人間がいる。
更に、稀ではあるが手術をして目の色まで変えてしまうアホみたいな奴までいる。
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