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「完全に迷子だなこりゃ…」
適当に歩きすぎたせいでもう完全に迷子状態になっていた。
「さて、どうしようか?このまま歩いてたらいつ辿りつけるかわからん…。かといってタクシーに乗るのはかなり金の無駄遣いだし、なんか負けた気がする…。マジでどうするかな」
変なプライドを持ちながらも俺は真剣に考えていた。
気づかぬうちに変な声をだしながら。
すると、俺の目の前に茶髪で小柄な女の子が現れ、心配そうに話しかけてきた。
「あの… どうかしましたか?」
身長差があるため、自然と上目遣いになっている。
「へ?俺?」
思わず声が裏返ってしまった。
「はい。変な声をだされてましたし、何か困った様子だったので声をかけてみたんですけど…違いました?」
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