24人が本棚に入れています
本棚に追加
「これも恥ずかしい話ではあるんだけど、実は、道に迷っちゃったんだ」
頬を人差し指で掻きながら、恥ずかしそうに言う。
「そうなんですか。どこに行きたかったんですか?」
「ここなんだけど…」
叔母さんが書いてくれた地図を見せ、自分が今日引越してきたことを伝える。
「あら?ここなら家のすぐ近くですよ。よかったら案内しましょうか?」
少女から嬉しい申し出を受けた。
「ホントに!?助かるよ!!もう1時間以上歩いてたから足が疲れちゃって困ってたんだ」
さっき時計をみたら1時間以上経っていた。
「そんなに迷ってたんですか!?じゃあ疲れてるでしょうし、早く行きましょう」
俺は少女の案内の元、まだ見ぬ家へと向かって歩きだした。
最初のコメントを投稿しよう!