★早瀬王李の日常★

11/28
前へ
/124ページ
次へ
バシッバシッバシッ… 一人一人の急所に的確に竹刀をめり込ませるなど造作もない。3分もしない内に男達は唸りながらも1人を残して皆、地面に倒れていた 「ひいぃ…!」 リーダー格らしき奴に竹刀の先を突きつけながら俺は、上からソイツを見下ろす 王「組に戻って報告でもしてこい。大丈夫だろう。いい加減気づいてるとは思うがお前らは、女にやられた訳じゃないからな」 「えっ…」 顔色が悪いながらも聞き返してくる男。いい加減にしろ…俺にもプライドがあるんだ… 若干怒りが込み上げてきて、奴を殴ろうとした時、横から待ったの声がかかった 魁「王李、止めろ。こいつが組に戻れねぇとコイツらを俺達が片付けねぇといけねぇんだからよ」 魁の言葉に渋々竹刀を下ろす俺。片付けとかめんどいし… 魁「おい、お前。」 「はっはい…」 魁「一応言っておくが王李は、武道ならすべてプロ並みの腕前だ。特に剣道なんかは、高校剣道一番で元々お前らがかなう相手じゃねぇ。」 「「「えっ!!?」」」 魁の言葉に苦しんでいた奴らも俺を驚いた顔で見る。 さらに魁は、言葉を続けた 魁「…あと、お前らは勘違いしてたみてぇだが王李は、男だ。」 「「「………」」」 今度は皆無言で口を開けたまま俺を凝視。なんか怖いぞ 魁「確かに気持ちは、分からなくもないが、そういうこったから早く組に帰ったらどうだ?じゃなきゃ、うちの幹部がもうすぐ着くぜ…?」ニヤッ
/124ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1111人が本棚に入れています
本棚に追加