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ヒュッヒュッ
規則的になる空気を切り裂く音が鳴り始めてからどのくらい経っただろうか…
片手で木刀をもち、一定の動きでその腕を振るう王李は、真剣そのものでその立ち姿は、とても美しい…
ヒュッヒュッヒュッヒュッ…ヒュッ……
ただ木刀の先端だけを見つめて腕を振り続けていた王李が足元にすりよる感覚を覚え、腕を止めて視線を落とした
王「ましろ…」
ニャァオ…
木刀を床におき、足に絡んでいたモフモフの白い物体を抱き上げる
王「邪魔しちゃ駄目だろうましろ?俺は、今稽古中なんだ。」
王李の言葉に大きな目をクリクリさせて首を傾げる仕草をする子猫ましろ。まるで遊んでとせがんでいるようだ
ニャァオ…
王「もう、ましろは…そんな可愛くお願いされたら断れないじゃないか…」
一度ギューッとましろを抱き締めた王李は、ましろを床に下ろすと懐からピンク色の猫じゃらしを取り出してましろと遊び始めた
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