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王「ほーら、ましろぉ。頑張って取ってみろぉ」
ピョンピョン跳ねて、猫じゃらしを追いかける愛らしいましろに王李の頬が緩んでいると、父親の声がした
ガラガラ…
父「おい王李!飯だぞ!!おっ?ましろは、こんな所に居たのか。呼んでも来ないから心配したぞ」
王李は、ましろを抱き上げ、父親の元へ
王「俺、着替えてから行くから先にましろにご飯あげてて?」
父「おう!もう6時だから早く来いよ!」
王「はいはい」
ニャァオ
父の腕に抱かれても、王李へとその小さな手を伸ばし、ひたすら鳴くましろ
王(うん、可愛い)
父「ほらましろ、飯なんだから大人しく行くぞ」
部屋を出ていった父と、父に連行されたましろを見届けたあと、王李はあの小さな部屋へ入り、次に出てきた時には、もう服装は、学ランに変わっていた
そのままあの部屋を出て、長い廊下を進み、香ばしい匂いが漂っている部屋の扉を開ける
父「王李、おそいじゃないか!まったく…早く座れ!!」
王「ごめん」
大人しく畳の上であぐらをかき、手を合わせる
父「では、自然の恵みに感謝して頂きます!」
王「頂きます」
朝6時15分。早瀬家の朝食が始まった
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