★早瀬王李の日常★

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「王李!おはよう!!」 玄関には、昔からの友達。いわゆる王李の幼なじみの氷室魁がいて、玄関に歩いてくる王李にブンブン手をふった 王「魁、腕もげるぞ?」 余りにもブンブン腕をふっていたので冗談を言ってみたら、魁は信じたようで腕がちゃんと付いているか確かめていた まったく素直なやつだ 王「お前、そういや今日が停学解禁だったんだな。てか、今日は寝坊しなかったんのな」 魁「んあ?おう、今日は朝から…う~ん、島…島」 王「島藤組?」 魁「そう!島藤組だよ!!あそこの組長さんが家に因縁付けてきて騒がしかったから起きちまったんだ…くそぅ、あのタヌキめ…」 今の会話を聞いて、察しがついた方もいるかと思うが、魁の家は極道氷室組。日本ではかなり有名な組で、魁はそこの組長の1人息子である 王「まぁいいんじゃねぇの。いつもは、俺がお前んちまで起こしに行って、お前がしばらく起きなくて俺も遅刻なんだから。俺的にはそのタヌキとやらに感謝だな。それ以前に魁の停学解禁が今日なの忘れてたし」 クツヒモを結びながら魁にニヤリと視線だけを送ると魁は、不機嫌そうに俺を睨んできた 魁「ふんっ!俺がいなくて寂しがってるかと思ったのによ…」 王「あぁ、寂しかったよ。だからそう拗ねんな」 笑いながら頭を撫でてやるが、軽く手を叩かれ「拗ねてねぇ!!」って罵声を浴びせられた 赤い顔で言われても迫力ないんだがW
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