1人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
山本との鍋パーティーはその次の日だから大丈夫だ。
そしてイブの日。
「ごめんね。待った?」
と。
待ち合わせ場所に来た水島。
「いや全然待ってないから」
「てか約束の時間より全然早いし。」
水島はくすりと笑って
「それはお互い様でしょ。」と言った。
「そうだな。」
公営公園のイルミネーションは、
周りの街より規模が大きく
街の中でも力を入れているイベントである。
「凄いな~これだけ準備するのも大変なのにな。」
「でもこれだけの人に見てもらえるのだったら、準備しがいがあるでしょ。」
人にぶつかってしまった。
「ちゃんと前見て歩るけってあれ?」
「お前は~。」
「葉築じゃん。」
「宮下じゃんか~。」
宮下とは小学校の時のクラスメートで仲が良かった。
「こんな所で何してたんだ~ってそれ見りゃわかるな。」
僕は軽く言葉に詰まった。
「そうだ、紹介するよ。こいつは宮下、小学校の頃の友達。」
「初めまして。」
「どうも宮下です。こいつをよろしくなっ。」
水島は頬を薄く染めて
「はい。」
と言った。水島の家までは、少しだけど歩いた。
水島の家か。
どんな家なんだろう
。
水島の家は以外と自分の家から近い所だった。
自分の家の近くの最寄り駅を挟んで少ししたマンションだった。
「ただいま~。」
「お邪魔します。」
そう言って家に入った時、水島の母が出てきた。
「貴方が葉築君?」
「はい。葉築雄麻と言います。今日はお招き下さいましてありがとうございます。」
と言って深くお辞儀をした。
「まぁ、しっかりした子じゃない。紗江の母の静香です。ゆっくりしていってね。」
夕食を食べた後、水島の部屋へ行った。
水島の部屋は思ったほど目立った物もなく、あると言えば
机、ベット、テレビ、パソコン
後は本棚ってところだ。
最初のコメントを投稿しよう!