第二章

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「何しよっか?」 「うーんそうだな…」 「そうだ、まだアドレス聞いてなかったね。」 付き合って数日だが、メールアドレスを知らなかった。 こうしてメールアドレスも交換して、 色々と話したりとかしていたら、帰る時間が迫っていた。 「それじゃ帰るな。」 「夕食ありがとうございました。」 「いいえ~また来て下さい。」 水島が「お母さん~下まで送ってくるね」 と言った。 二人を乗せて下まで降りるエレベーター 一階に着きドアが開く。 通りに出る所で水島が口を開いた。 「今日はありがとね。」 「いや別に、楽しかったよ。」 「それじゃまたな。」 振り返り 歩きだそうとした時、 水島が僕の前に立ち、 少し背伸びをしてキスをした。 僕は驚いて、でもやさしく包んであげた。 いつしか初雪が舞っていた。 これが 二人の最初のファーストキスだった。
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