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【永遠なんてあり得ない】 『永遠なんてあり得ない』 君は泣きながらそう言った。確かに人の気持ちなんて不確かで、甘い言葉を囁いてもその気持ちをずっと留めておくなんて出来はしない。そして、どんなに愛していても何れ別れはやってくる。寿命という別れがあるからこそ、永遠なんてものが叶うことはない。でも、俺達は国だから寿命なんてものはないし、こうして何百年という時を生きている 。 俺は以前、君より自由を選んだ。俺には君が全てで、君には俺しかいなかったから離れるなんて考えられなかった。でも俺はずっと君の弟でいるつもりはなかった。出会った時から君のことが好きで、いつか恋人になりたいと思っていた。だから、弟じゃなくて一人の男として見てもらわなければならなかった。 でも君は俺に嫌われた、と何百年も泣き続けた。俺はね好きだから離れたんだよ。でもそんなこと素直に言えるわけもなくて、何時もからかうようなことを言ってしまう。ころころ表情が変わる君も好きだけど、俺は君の笑顔が見たい。 ねぇ、イギリスどうしたら笑ってくれるんだい。永遠を誓ってもまた裏切られると疑うなら、俺は君が好きだと言い続けるよ。将来を誓う言葉は信じられなくても、今を誓う言葉なら信じてくれるだろ。 イギリス……だから 早く俺を受け入れてくれよ
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