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【ちゅーをさせたかっただけ】
「!?……んぅ…っ!な、何すんだよ!」
「何ってただのキスじゃないか」
飄々と事を起こしたアメリカに抗議をすると、とうの本人は当たり前だと云うように、今度は俺の衣類を脱がしにかかった。
「ちょっ…!待てって!」
「何だい?ウブってわけでもないんだし、少しくらい良いだろ?」
確かに俺は幼少時に犯されたことがあるし、Hに関する行為は他国と比べ、群を抜いている。だが、それとこれとは話が別だ。経験を積んできているとはいえ、俺にだって心の準備というものがある。
「……全く君って人は。今日はこれで勘弁してあげるよ」
アメリカはちゅ、と触れるだけのキスを落とし、俺の頬をつついた。目を反らす俺にアメリカは意味深な笑みを浮かべている。本当にエロ大使かい、という台詞つきで。これからもこいつに振り回されるんだろうな。そうため息をつきながらも、自然と頬が緩んでしまうイギリスだった。
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