第一章 悪夢

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    気持ち悪い……   私は、胃から逆流するものを抑える為に、口を押さえた。   激しく臭う、血のにおい。   頭がくらくらする。   「う……ぇっ……」   目が熱くなって、涙が滲んできた。   苦しい 苦しい 気持ち悪い 気持ち悪い 助けて 助けて   そんな感情ばかりが私の体を支配していた。   私は誰?   この血は誰の?   何でここに?   「もうっ……やめてぇぇぇぇ!!!!」  
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