アンダースカート

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「くふふふふ……残念だったなニノ。このモンブランは最高だぁ!」 「何よ、当たり引いたからって調子に乗っちゃってさ」 「いいなぁ……当たりのモンブラン」  ジャンケンに敗北した甲太だったが、意を決して口に運んだモンブランは美味かった。  涙を流しながら、チョコレートケーキを食すニノに自慢をする甲太。  そんな甲太を興味なさ気にあしらう輪花。  そして当たりのモンブランを欲しがる美宮。  ケーキに抱く想いは三者三様だったが、次の瞬間それは変化する。 「あれ?モンブランの中に何か入ってる」  甲太の変な呟きに、2人の少女は彼に近付きそれを見る。  半分くらいまで食べ進められたモンブランの中央部に、金色の紙包みが埋まっていた。 「何コレ」 「分からん」 「いがらし……食べ進めてみて」  美宮に言われたとおり、甲太は紙包み周辺を食べた。見えてきた形は球体で、見た目だけならチョコレート菓子のように思える。  
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