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「ようこそ、お兄様」
「そのお兄様っての、何かムズ痒いから止めてってば」
あっという間に視点変更、現在秋風家のお宅。美羽と一緒に繁も到着である。
そして、今繁をお兄様と呼んだ少女こそ、美宮の2人目の妹であり美羽の双子の妹の秋風 美空である。
つまり、秋風3姉妹の末妹。
「何をおっしゃいます。いずれは美羽の旦那様となって下さるのでしょう？」
「いや、そんな未来は存在しないぞ」
「ガーン」
「ガーンじゃない」
そんなコントのような会話を交えつつ、全員が2階にある美空の部屋へ。
さて美空の部屋の中は、起動中の赤いデスクトップパソコンが机の上にあること以外は特にこれといったものはない。部屋全体は殺風景な感じだ。だが、枕元には鮪の頭のぬいぐるみがある。
「本当、半引きこもりの部屋にしては片付き過ぎだよな。空のカップ麺くらい置いとけって」
「そんなことしませんわ。私の趣味は、ネットに読書に掃除ですから。まぁそんなことはさておき、今パソコン落としますから遊びましょう」
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