席替え

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陽当たりが良い昼休み後の5時限目。私は、眠気と一生懸命闘っていた。 “バシッ!!” 「いたっ…」 「お前ね、眠たいって顔に出しすぎ…」 担任の小林先生から呆れた様子で教科書で頭を叩かた。 “ワッ…” クラスが笑いに包まれ、私に注目が集まる。 「先生ー、今日、ダメだよー 俺も眠い… 集中出来ない 何か違うことしようよ…」 後ろの方から男子生徒の声が聞こえる。 「お前はいつも寝てるだろうが… ったく、違うことって何するんだ?」 呆れた口調で良いながらも、小林先生は男子生徒の意見に耳を傾ける。 「そういえばさ、最近、席替えないよね? 席替えは?」 クラスの女子が間に割り込み、案を出す。 「おっ♪ 良いね~♪」 「席替えに決定♪」 クラス一同が賛成する。 「マジでかよ… クジとか色々、俺が準備しなきゃ駄目じゃんかよ…」 小林先生の顔がひきつり、私と視線が合う。その瞬間、小林先生はニヤリと笑い、
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