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佐川を交えて殴り合いを始めそうな雰囲気。
怖い。
せっかくのタルトの味もわかんないよ。
何とか仲裁したいのに…。
「あうぅ…」
どうすれば良いんだよ。
まぁ、その一言で三人とも俺の方を向いたわけなんだけど。
「…怖いぃ…」
「!!」
ボロボロと泣き出した俺を目の前に三人が固まる。
「やばい
こいつ泣かしたら…」
急に慌て始める佐川。
その時勢いよく扉が開き笑顔の豊子さん登場。
「愚息よ、何をしてるの?」
「豊子さぁん…」
「よしよし
後でちゃんと絞めとくからね」
「何を?!
首を?!」
昔から俺が泣くと豊子さんはロープを持って現れる。
そして絞めとくからねとにこやかに言うのだ。
もちろん佐川は未だに絞められた事がないらしく、いつ絞められるのか怖がってる。
「ごめん胡桃」
「……ぅん」
鎮火された日野君は元通りの優しい日野君に戻ってた。
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