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「そんなのずるい!!
学校の事とか私わかんないもん」
゙もん"てあーた…。
哀れみの視線をやると、ものっ凄い勢いで睨まれた。
まゆ怖し。
「…じゃ4問目
俺の血液型は何?」
へ…?
血液型?
どうしよ。
適当に言って間違えてたら…。
ちらり
日野君を見ると
『エー』
口パクで教えてくれた。
「A型…」
「正解」
カンニングだよね。
明らかに。
いたたまれなさに顔を俯けると斜め前に移動した佐川が。
「お前教えたらクイズなんねぇじゃんよ」
と日野君に指摘。
「嘘っカンニングしたの?!」
佐川の発した言葉に驚き顔を上げる俺の横で、まゆが勢いよく腰を上げた。
ガタン
と派手な音を立てるイスと机。
静まり返る俺達and店内。
「まゆ
静かになさい」
.
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