1日常

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「それと…」 口を開いた佐川の後ろにどーんと何かがぶつかった。 「はぁはぁ…佐川さんのにほひ…」 「え?俺じゃないよ」 「知っとるっつの」 声の主は佐川の後ろ。 離れてくれる気配はないので、自ら覗き込みにいく。 「あれ…この子……」 「平松 聖(ひらまつ ひじり) 頭文字がH×2だから極度の変態」 「に何で付き纏われてんの?」 うんざりした様子の佐川の後ろでまだ匂いを嗅いで悶えてる聖。 警備隊だよね。 日野君が聖って呼んでたもん。 「知らねぇよ… 朝起きたら添い寝しててよ、何だと思ったら素っ裸の野郎で…………うぇ…」 あぁ…こいつって……。 「ついてないね」 不幸の塊だなぁ…あは。 .
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