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「胡桃のは出血大サービスでめちゃくちゃ短いスカートにしようぜ」
「何言ってんの…お前」
本当に出血させてやろうか。
ふと、我に返り。
図案を見た。
男が着るには腕やら足やらが露出している。
そして首筋から鎖骨にかけても。
俺には着れない。
太股に腕に鎖骨辺りには痣やら何やらが色濃くついている。
とても見せられるものではない。というか見せたらばれてしまう。
「これこんなんじゃなきゃ駄目なの?」
「あー?
いいじゃねぇか
文化祭なんだから派手に行こうぜ」
「…俺無理…」
「お前が一番の見物なんじゃねぇかよ」
ばしっと背中を叩かれ、本の少しよろめいた。
ちょうど今は中間服で安心していた。カーディガンの上から腕を摩ると
ちくりと
腕の傷が痛んだ。
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