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そんな楽しいお昼も終わり、午後の授業も終わり。
かばんを覗くとチカチカ光る、俺の携帯。
「…佐川ー、俺先帰るね」
「お前またかよ。」
「ごめん
明日ちゃんと手伝うから、ね」
不満げな佐川に謝り、公園まで走る。
そこには言わずもがなあいつが居るわけで、本当は行きたくないわけで。
でも毎回メールの最後にあるあの写真が俺を急がせる。
これを見られたら、日野君に何かあったら。
そんな考えばかり。
「おっせーよ」
「ごめん、なさい…」
人目のつきにくい公園の林奥にある廃屋に俺達は居る。
「うーわ何こいつマジで男?」
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