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「はぁああぁあ」
「片瀬ー呼吸くらい静かにしてくれや」
諸連絡をしてた最中にものすごく大きな溜息をした俺に先生が面倒そうに野次を飛ばした。
「呼吸じゃないです、薔薇の吐息です」
「吐息じゃねぇだろ」
あははは。
クラスに笑いが起こる。
皆楽しそう。
俺ちっともそんな気分じゃないや。
「味噌やい」
ホームルームが終わり佐川が話し掛けてくる。
「うっとう死ね」
「おいおい、変なの含まれてるぞ」
「本音だ」
「気にすんなって。
ノーマルの野郎が男と付き合うなんでそれ"以外考えらんねぇって話だろ」
フォローになってねぇ。
何だこいつ。
わざわざ傷刔りにきたのか。
「分かってるよ」
日野君がノーマルで男はセフレ以上には見れない。
そんなのずっともしかしてで頭の隅にあったよ。
だから、何?
抱いてくれるだけマシだと思って抱かれろと?
なんだよそれ。
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