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待ちに待ってないお昼。
今日はあまり見ない顔触れ。
佐川に俺、日野君、聖。
「やっぱ多い方が良いからね」
なんて言って笑う聖…様。
ありがとう。
気まずいな~って思ってたんだ。
これだけいればあまり会話しなくても不自然じゃない。
ナチュラルに佐川と聖の間にっつっても、佐川が聖の隣を嫌がって俺と日野君の間に来たんだけど。
日野君は少し眉を潜めたけど何も言わなかった。
佐川サンキュー。
「そいやさ胡桃明日から家に来るだろ」
「へ、うん。おばさんの苺タルト用意しててね」
「……阿呆。勉強に必要ねぇだろ」
「あるよ。やる気に多いに関係する」
「あのさ、テスト勉強佐川さん家でしてるの?」
やいやいと会話する俺らに待ったをかけるように聖が割って入る。
「してるよ?」
俺にとってはものすごく今更なこと。前に言ったように佐川は頭が良い。
だから、テスト前は毎日特別補習するのが普通だ。
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