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「は~~、しんど~」
畳に倒れ込んで溜め息混じり、ついでに愚痴った。
「あ~、着物脱いで着替えて下さいよ!!皺になりますやん。」
「…功太、やかましい。」
朝から晩まで働き通しなのに、労いの言葉よりも着物の心配ですか?
あぁ、そうですか。
「はいはい、お疲れ様でございます。家元、どうかこちらに着替えて寛ぎ下さいますかぁ?」
わざとらしい語尾の跳ね上げにムカついて、着替えの着物を無言でひったくる。
それへ苦笑で返す功太に背を向けて二階の窓から外を見下ろした。
好きで選んだこの道に、もちろん不満はないのだけれど。
でも何だか最近。
「は~~~」
長い溜め息。
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