始まりと終わり

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始まりと終わり

「翔平は、…もう一年持たないんだそうだ…」 おじさんが病室の前で、私に力なくそう言い、どこかへ行ってしまった 自分の世界が、片方消える様な気がした 有馬翔平とはただの幼馴染みだった そう、ただの幼馴染み… 病室の前で突っ立ったままの私に、始まりが近付いていた。  
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