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この世界での笹野優衣は一旦終わる…
そして、もう一つの世界での君が始まる
それは、全て私の失態が巻き起こした悲劇だ
せめて、君が動きやすいように……
―
――
―――
「おぉ…!マリアの子か…!」
「神が使いを下さった!」
「誰かローズ神父をっ」
意識が段々しっかりしてきて、周りの声が聞こえてきた
目を開けてみると、そこにはドラマや何かで見る神父やシスターの格好をした人たちがいた
…ここ、教会だ
ステンドグラスやマリア像、それに高そうな絵などがあった
「天使よ…!」
「あぁ、なんて可愛らしい」
私が物珍しそうにキョロキョロしていると、周りの視線が痛いというのに気が付いた
…つーか私はいきなり教会に出てきたのか?
怪奇現象として扱われないのはありがたいが、天使扱いはさすがにむず痒い。
この状況をどうするべきかと悩んでいると、なんだか偉そうなおじさん神父が目の前に出てきた
(服が白い布になってるんだが)
(神の仕業か、あいつ変態決定だな)
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