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君たちは知る。自分達のテリトリーが、侵されたことを。敬虔な古来の人間に変わり、新参者がそこに住み着いたことを。
新参を君たちは嫌う。君たちに敬意を払わず、君たちの安寧を打ち砕く者を。
子供達の戦争は、夜行われる。それは君たちにとっては好都合だった。
闇に紛れ、君たちは奴らに攻撃を仕掛ける。無粋な闖入者を。ひっかき、咬み、奴らを痛めつける。
驚いたのは、奴らと、彼らだ。奴らは、彼らの加勢に入った君たちの存在に、驚き、恐慌する。
仲間の悲鳴に、初め奴らは思う。大人が来たのか。と。この戦争に気づいたのか。と。
しかし、違う。とわかる。これは大人ではない。第一、悲鳴の種類が違う。大人に見つかった時の合図も上がらない。彼ら、そして奴らはともに大人に対する準備は万全のはずだ。大人はこのwarにおいて、害しか及ぼさない。だから、大人にばれることは万が一もない。
だか、だからこそ、ならば、何?
分からない。解らない。
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