scene5

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椅子が軋む。 背もたれに寄りかかりながら、漫画を読んでる僕の姉。 「姉上~ちょっとうるさいよ。」 ……応答なし。 こうなったら返事を期待するのは無謀。僕の姉は熱中したら周りが見えなくなる人だからな 「いいよ、優。いつものことじゃん。」 うーん、と僕がどうやってこの仏像をどかそうか考えてると、伊月が僕に向かって話す。 「いや、そろそろ弟の威厳を取り戻す時期だ。」 「弟って普通威厳ないよね。」 うーむ…まったくだ。それには納得。 「まあまあ、見られて困ることじゃないんだしいいでしょ。ほっとこうよ。」 いやいや、合コンの計画は見られて困らないのか?てか姉に見られるのはちょっと恥ずかしいぞ。 そんな僕の思いを無視して、伊月は既に情報誌を開き始めてる。 ちらっと姉を見る。姉は漫画はじめの一歩全90巻以上の今第三巻を黙々と読んでるところだった。 ……これならいいかな。 僕も机について、一緒に情報誌を眺めることにした。
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