scene2

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ふむふむ、横に7があって、縦に8だからここは3… 『何してるのかな?』 『数独…あたっ!』 突然の脳髄への衝撃。 これは痛い。痛くなく聞こえるだろうが実際は凄い痛い。 ……何故だろう。更に痛くなさそうに聞こえてしまいそうだ。 ……それはおいといて、まずは状況把握である。痛みに耐えながら顔を上げる。 これはまずい。さっきの二人のうちの一人がいる。 勿論女性のほうである。 いや、むしろ今は般若。そう。 『般若だ、般若がおる。…痛っ』 『ごんじいさん! とでも言うと思ったか。誰が般若だ誰が。』 言う前に殴ってくれるなよ。ラピ○タとわかってくれたのは嬉しいが、我が姉上はノリ突っ込みの本質が分かってない。 ああ、紹介し忘れてた。 先程若者に絡まれていたかの黒髪日本女性は我が唯一の肉親にして天敵の姉でございます。 現在進行形で自分を殴ってます。
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