櫻――肆
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櫻――肆
刺すような気は 場違いな春の花に 待ちわびた暖かい風 運ばれてきた色は 燃える炎を欲していた 生まれ出た若葉 零れるような花びら ずっと ずっと待っていたのに…… 落ちゆく光は闇の中 静かに溶けていった
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