ストーブの灯り

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ある寒い日… タクシーの業務が終わり 運転手控え室のストーブの椅子に腰掛け暖をとっていたオレ 兄貴は会社を早退し若いお姉ちゃんと遊びに行くと聞いていたので今夜は静かだな… そう思っていたら後ろから突然首を絞めてきた何者かが… 兄貴でした。 兄貴の顔には引っ掻き傷の様な後があったんです。 オレ『どうしたんすか!?』 兄貴………。 オレ『無理矢理レイプっすか!?』 兄貴💢オメェ~じゃねぇ!!ポカッ💦 オレ『めちゃくちゃ怪しいっすね!?』 兄貴♥ひぃ~ひぃ~言わせてヤッたら興奮してこんなにされただけだ!! オレ『………。』 兄貴 それよりよっちゃんこそ何してんだ?もう帰る時間は過ぎてるじゃん オレ『ハァ~家のファンヒーターが壊れちゃったんで帰っても寒いから暖をとってたんですよ』 兄貴 さすが貧乏人の知恵は凄いね~ オレ『うっさいな!レイプマン!!』 兄貴 なんやとゴルァ~ オレ『すみませんレイプマン』 兄貴 よっちゃん女は淋しがり屋の生き物やから毎日可愛がってやんないとダメみたいだぞ~ オレ『リアルっすね!?』 兄貴 ここに来ればお前が居ると思ってな! オレ『オレまだバージンだから嫌ですよ』 兄貴 そんなんじゃねぇ!! 兄貴 よっちゃん帰るわ! 兄貴は何か急ぐ様に帰って行った。 兄貴とまともに話をしたのはあれが最後だった様な気がする。 ~3日後~ 兄貴から携帯が鳴りストーブを取りに来いとの事でした。 兄貴は何気ない会話の中でも相手を思いやれる様な人で女性からもかなりモテた 兄貴の家にストーブを取りに行くと… 一度使ったんだけど要らないからよっちゃんにあげるよ🎵 そう言いながらストーブをくれたんです。 家に持って帰り電池を入れようとすると電BOXの中から取り扱い説明書が出て来て このストーブは一度も使っていない事に気がついたんです。 兄貴はオレに気を使わせない様に『一度使った』と嘘を言ったんだと… そう思いました。 これが兄貴のやさしさだとも思いました。
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