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暗い路地裏、
遠くから赤ん坊の泣く声
「本当に勘弁してくれ…。」
そう呟き、タバコを吸う。
club∞の裏にあるベンチは、人と関わることが苦手な彼にとっての逃げ場所となっていた
タバコを吸いながら、このまま…帰ってしまおうかなどと考えていると、微かだが近付く足音。
手に持っていたタバコをくわえ、立ち上がり腰にある拳銃を構える
しかし、足音の正体を知り、アーセナルは構えた拳銃を降ろし、ベンチに座った
「アーセナル、やっぱここにおった」
「なんやねん、…戻れや」
不機嫌な顔を見せるアーセナルにはお構い無しに近付いて隣に腰かける
俺、子ども苦手やねんといい、アーセナルのタバコを取って一服する
「…返せや、それ最後の1本やねん」
感情をあまり出さないアーセナルだが、
なかなか始末の仕事が来ず、イライラしている上に、赤ん坊を育てるという予想外な出来事にストレスが溜まっているせいかエースに冷たく当たる
「そんな怒んなや」
しかし、それはエースも同じ。
彼もまた、刺激のない毎日にイラついていた。
エースは大きくため息をつき、タバコを踏みつけ火を消した
「お前!ふざ…ん、ぅ」
まだ点けたばかりなのに最後の1本の火を消されて、アーセナルは怒りが込み上げ怒鳴ったが、すぐにエースの唇に口を塞がれる
「大きな声出すなや、…気づかれるやろ」
そういい、服を脱がしていく
エースの下半身が起ちあがっているのを見て、アーセナルは呆れた顔をし、ため息をついた
「…なにすんねん」
「最近、刺激が足りんから、」
どうしてこの男は
刺激を俺に求めるのだろうか
「あかん?」
あかんといっても、続けるだろうこの行為
それに、今は俺も刺激が欲しい
「…あかん…くない。ええよ」
エースの背に腕を回し、耳元で囁く
エースは首筋に舌を這わした
俺を刺激に溺れさせてくれ
「…抱けや」
撃つよりも強い快感に…
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