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結局、エースを殺すなんて出来ないことなのだと実感させられる
心のどこかで、失いたくない、と訴えている
力が入らなくなり、銃を無造作に服の上に棄てた
その行動を見つめるエースに跨がり、見つめ合い、どちらかともなくキスをした
「女にはなりたくないんやなかったん?」
「当たり前やろ、俺は男や」
今度はアーセナルから貪るようにキスをする
行動と言葉が矛盾していることくらい自分でも分かるが止められない
今さっき、命を奪おうとしていたはずの相手を求めてる
「殺したいくらい憎いんやろ?」
「…少し黙れや」
キスを止められ、話しかけるエースに苛立ちを感じた
「あ、殺したいほど愛してるってことか」
勝手に納得しているエースに、アホか、と呟き、キスをする
殺したいほど愛してる
殺せないほど愛してる
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