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向こうでみんなが飲んでいる
あまりにも騒がしく疲れたので、1人で飲もうと隅っこに移動した
「んふっ」
後ろで気持ち悪い笑い声
まぁ振り返らんでも分かるが、振り返ると、大倉がいて…
「やすぅ~」
と抱き締めてきた
…完璧酔っぱらいだ
「大倉、重い!重いって」
「やすぅ~」
何を言ってもムダだった
なんせ、酔っぱらいの大倉はタチが悪い
すぐにでも、誰かに助けて欲しい状態だが、向こうでみんなもでき上がっている
酔っぱらいの駆除を酔っぱらいが出来るわけがなく、逆に増えて大変だ
なので、重いのを我慢して、ほっとくことにした
頭上に大倉の息がかかり生暖かい
そして…酒くさい
頭上に顎を乗せられると身長差を実感させられ溜め息が出た
「…ヤス、…きや」
頭上で何か呟かれた瞬間、
「いたっ」
首筋を噛まれ、声を上げるが、騒がしいため誰も気付かず悲鳴は消えていった
歯痕がついているのではないかと思うほど強く噛まれて、涙が出そうになったが我慢して、大倉を睨む
「ふふ、痛かった?」
笑っている大倉からは反省の色が見られない
タチが悪い、本当に
次の日には、自分のしたことなど忘れてるんだから
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