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「…痛いに決まってるやんか、ボケ」
小さく呟き、大倉を無視する
あっちに行って欲しい
構わないで欲しい
「…ごめん」
酔っぱらいの大倉から珍しく謝罪の言葉
驚いたが、次の瞬間、もっと驚き…躰が凍る
大倉が首筋を…舐めていた
今さっき噛んだ場所を舐めてて、逃げ出そうと身を捩るが、抱き締められてるので腕の中から逃げれない
首筋を温かい舌が這い、上へと…、耳の裏を舐めて、耳を甘噛みしてピアスを舌で転がす
「やめ…っ、あ…」
「やめてええの?」
甘ったるい声を耳元で囁き、耳の中へ舌を入れてきた
ゾクゾクッとナニかが躰の中で暴れてるのが伝わる
「ヤス、俺のこと…好きなんやろ?」
「っ、大…倉、ぁ…ん」
耳元で囁かれ、鳥肌が立った
チラッと向こうをみると、騒いでいるみんなはこちらに気付いてなくてホッとする
「なぁ…ヤス、好きって言ってや」
「大倉、…す、き、好き…や、…やから、もう…やめっ、て」
「んふふ、…いーや」
髪の毛を引っ張られ、無理矢理顔を向けさせられ、キスされた
舌の進入を阻止出来ず、舌の根に絡ませられ引っ張られ歯茎の裏をなぞられて…
息が出来ず、お互いに鼻で呼吸した
大倉の気が済むまで、みんなに見えないように…キスをする
酔っぱらいの大倉はタチが悪い
だって明日には忘れてる
告白も、キスも…
そして、俺の気持ちに
気付いているのに
知らないふりをする…
酔ってない大倉も
タチが悪い…
結論、大倉はタチが悪い
そんな大倉を好きでいる自分も
タチが悪い…
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