水車小屋の番人

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―なんてことを! 少女はがっくりとその場に倒れ込んだ。 私は、ふらつきながらも番人に駆け寄った。 「なんてことをするんだ」声にもならぬかすれ声を上げた。 「お、桶なんか何でもいいじゃないか!」「なぜこんなことを・・・」 彼は、微動だにせず、そして、明らかに自分のしたことを誇りに思ってい る素振りさえ見せていた。 そして低い声で静かに 「こうすることがつまり、、、」 彼は、最後に昂然と言い放った。 「決まりなのだ。」  
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