覚醒

2/4
前へ
/10ページ
次へ
その次の日教室に入ると何か違和感があった。いつもは私が教室に入るとヒソヒソと声がするのに、今日はしない。更に栞が、栞の机の場所…いや、元々あった場所で泣いている。 「ちょっ…栞どうし」 「私の机どこよ!」 私が言い終わらないうちに栞が声を荒げた。どうやら、栞の机が隠されたらしい。でも… 「一体どうして…」 「どうしてだって?」 中村の声だった。 「なんでこうなってるのかと言うとな、松井、お前のせいだよ」
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

340人が本棚に入れています
本棚に追加