覚醒

3/4
前へ
/10ページ
次へ
私は一瞬耳を疑った。 「え…どういう…」 「教えてやるよ。お前栞とこないだ会ってただろ?だから」 は?意味分かんない。私と会ったから?ていうかなんで知ってるの? 「そうよ!玲奈のせいよ!」 「え?」 栞が再び声を荒げた。 「玲奈のせい!もうほんっと信じらんない!なんで私までこんなことされなきゃいけないのよ!」 「栞?」 「いいぞ栞!もっと言え!」 中村がはやし立てる。 「玲奈となんか友達になるんじゃなかった!もう絶交!」 え?絶交?なんで?私のせい?私のせい?私のせい?私のせい?私のせい?ワタシノセイ?ワタシノセイ?ワタシノセイ?ワタシノセイ?ワタシノセイ?私のせい? この言葉がぐるぐる私の思考回路を回る。 「ハハハハハハハハハハ!ドンマイ松井!」 中村の笑い声が教室に響く。 コイツ…何言ってんだよ…栞を返せ…シオリヲカエセシヲリヲカエ3ヲリヲカエセ…コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス殺す! その時、私の中で何かが弾けた。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

340人が本棚に入れています
本棚に追加