誕生

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無事に病院に辿り着いた。 先に電話連絡を旦那が入れていたのか、着くなり本人の落ち着きとは無関係に慌ただしく出迎えられた。 走って車椅子を持ってくる看護婦。 いえ、歩けます❗と、きっぱり断り、スタスタと歩く私。 陣痛室にも、まるで今から遠足でも行くのかと言う口調で旦那に 「じゃあ、行ってきます」 と一言つげた。 看護婦さんもその様子に、まだまだ産まれないと思っていたらしいが、子宮口を確認すると、 「いや❗この人全開やで❗❗❗」 即、分娩室に連れて行かれた。 初めは台に上げられても 「この仕事長いんですか?」 「長いけど、あなたみたいな人は久しぶりやわ❗」 「ハハハ…」 なんて笑いながら世間話もするくらいだったから、外でやきもきしながら待っていた両親や、旦那も笑い声聞いて、まだまだ産まれないとコンビニ行ったらしい。 が、その間に本格的な陣痛が来て、20分………
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