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夢を…見ている……
「こ、こんにちは」
朦朧とする意識の中、何かが視界に映った。
「………」
視界に映っているのは、女の子みたいな顔の男の子と、がき大将のような男の子。
……いや、二人だけじゃない。
がき大将のような男の子の後ろに、誰かが隠れている。
「ほら、凜!!挨拶しろよ!」
がき大将のような男の子……智志は、後ろに隠れる凜を引っ張り出し、自分の前に立たせた。
女の子みたいな顔の男の子……優斗は、現れた凜にぎこちなく笑いかけ、もう一度挨拶する。
「こ、こんにちは」
「………」
挨拶をされた凜は、ペコリと無言で頭を下げた。
その後、また智志の後ろに隠れてしまう。
凄い恥ずかしがりやのようだ。
「悪いな…」
智志が申し訳なさそうな表情で優斗に謝る。
これは……いつの出来事だろう?
僕が小学3年生ぐらいの時だろうか……?
「………ッ!?」
体が重い。
全身に何かが張り付いているような感覚。
優斗は重い瞼をゆっくりと開ける。
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