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言葉を捜せない俺を真っ直ぐ見つめて、チャンミンは続けた
「ユノ…ユチョンはあなたが思うほどマイペースな訳じゃないと思います。あなたの事を考えて言えなかった事があったと思います」
俺を想って…だめだ…わからない
「お前の方が、ユチョンをわかってやれるかもな」
「ユノ!?本気で言っていますか?」
「…あぁ…、お前だって言ってたろ?腹の探り合いは自滅するって…つかれたよ」
「じゃあ、僕がユチョンを奪っても何とも思わないんですか?」
思えば、チャンミンはいつも俺の気付かないユチョンの事を伝えてくれた
俺はそれを当たり前に聞くようになっていた
よく考えたらわかる事だったのかもしれない
チャンミンの気持ちを
そして…俺なんかより理解してやれるチャンミンがユチョンには必要なんだって
「チャンミン、ユチョンを頼むよ…」
「そうですか……ユノ…僕は初めてあなたを軽蔑します」
そう、言い残してチャンミンは部屋を出て行った
「好きなのになぁ」
それだけじゃダメな時があるのを、俺はその時気付いた
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