guilty

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考えて、考えて… ふと後悔にもたれ掛かっている感情に少し戸惑った…なぜ?ほっとしてる自分がいる… あまりの矛盾に頭の中はエラーばかりが表示される 考えるより… 動いてみよう… 僕は、ユチョンの家に向かう事にした 途中、ジェジュンが「何かあった?」と聞いてきたけど、僕はただ「少し早く戻る事になったみたいですよ」とやり過ごす。 ジェジュンは納得してない様子だったけれど、僕は気付かない振りをした 車に乗り込んで、ラジオから聞こえてきたニュース 『3年ぶりの皆既月食が…』 ……そういうことですか ユチョンの太陽(ユノ)を僕が(地球)隠してしまっているのなら…懺悔が許される時間は… 宿舎からそれほど離れていないユチョンの新居 満面の笑顔でユチョンのお母さんに招き入れられユチョンが居るというベランダに向かった ここでも、あなたは空を眺めてるんですね 「ユチョン」 「チャンミン、なんで?」 「知ってますか?」 「何が?」 「今晩は皆既月食なんですよ」 「あぁ…みたいだな、さっきから少しづつ欠けてきてる」 「隣、いいですか?」 「うん…」 僕が座るとユチョンの愛犬ハランが鼻先を僕に向けてきたので、頭を撫でてあげる 「答えはまだ出てないよ、チャンミン」 申し訳ないといった感じのユチョンに笑顔で返す 「そんなに早く答えてもおかしいでしょう?」 俯く、ユチョン 「…チャンミン…ユノ…は?」 心配ですよね…あなたはそれほど強くない 「ふふ、僕ではやっぱり太陽にはなれないみたいですね」 「…悪い…」 「少しだけ…」 「太陽の光を遮っているほんのわずかな時間だけでいいです。抱き締めていいですか?」 永遠に届かない距離を一瞬だけ… 僕はユチョンの返事を待たずに、抱き締めて ユチョンは腕を回してかえしてくれた 欲しくて仕方なかった温もりにはたくさんの『ごめん』が込められている気がした .
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