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「……ッ!」
不良の一人が強引に女の子の腕をとり無理矢理連れていこうとする。
「あんまり俺らを怒らせない方がいいよ」
女の子は震えて声も出させないでいる。一瞬女の子と目が合う、その目は助けを求めるような気弱な目で……警察なんて呼んでいる暇なんかねーよな。
「おい、まてよ」
「…誰だおもえ」
不良二人が俺の声でふりかえる。
見た目以上にチャラチャラしてる奴だな二人とも髪を金そめ耳にピアスとかしてるよ。
「そいつは俺の彼女なんだ、だからその掴んでる手をどけてくれないか」
ベタすぎるけどそれしか思いつかなかった。
「…彼氏だと」
不良の一人が俺に眼を飛ばして数秒間睨みあいになる。
喧嘩はあんまり強くないんだけどな、内心冷や汗を感じてると。
「…ちっ行くぞ」
「…彼氏持ちかよ」
彼女の手を離して不良ぶつぶついいながら退散する。
喧嘩にならずにすんでよかった。あんまり痛い思いはしたくないからな、目的は達成したのでその場から立ち去ろとする。
「あ、あの!」
俺の手が柔らかいもの握られる。
「どうかした」
視線を手を掴んでる方へむけるとその少女も視線をむける。
「えっ…あ、あわわわ、ごめんなさい」」
顔を真っ赤にしなが手を離す。
よくみるとかなりの美少女だ気弱そうな所とか守ってあげたくなるようなオーラがある。
「別にいいよ気にしないでくれ」
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