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「…それよりなんでお前がここに……聞くまでもないか」
天王の制服を着てるだ遊佐もきっとこの学園の生徒だろう。
「はい、私もこの学園の生徒ですから、ここに居てもなんら不思議なことではありません」
遊佐とまた出会えたことが不思議だと思うが…久しぶりの幼なじみの再会なんだ握手の一つぐらいしよう。
「そうだな、それじゃあこれからよろしくな遊佐」
握手をしよう手を差し出す。
「えっ…は、はいよろしくお願いします」
若干手を震えながら少し顔を赤くして手を握ってくる。
…なんで震ええてるの?さっきは俺を押し倒してスキンシップだーとか言っていたくせに、握手ぐらいで…でも遊佐も変わったような…昔は感情らしい感情を表にださなかったのに今は顔を赤くしたり、照れたり、震えたりして…昔と変わったよなー昔のことを思い返す。
……で
…いつまで握手してんの?
俺の体感時間では、もう一分以上たつのだけど、その間に柔らかいなーとかもっと握っていたなーとか頭の片隅で思ってたけど、それよりもなんか気まずい…
「あのー遊佐そろそろ…」
「えっ…は、はいそうですね」
俺の言葉の意味を悟って、手を離してくれる。でも、なんですこし残念そうな顔しているんだ。握手しているんだ間は嬉しそうだったのに………いくら考えたってわからないので気にするのでよそう…
そしてまた気まずい雰囲気……俺なんか変なことしたか?
そんな状態が数分続いて俺がなにか喋ろうとした時。
「………きねちゃん……だよ」
「………てる……じゃん」
廊下の方から女の子達の声が聞こえる。だんだんこちらに近づいているみたいだ。
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